構想5年、黒いニンジャ湖へ 伊豆箱根、年間3万5千人利用目指す 箱根町・湯河原町・真鶴町

箱根園に新設したスロープから進水=4月27日

 伊豆箱根鉄道・バスによる水陸両用車「ニンジャバス」の運行が連休を前にスタートし、招待された地元幼保園児が豪快な水しぶきとクルーズを楽しんだ。車両は43人乗りで1億円をかけて導入。30分の陸上走行から進水する際に乗務員が交代し、15分ほど湖上を回遊する。名称は小田原ゆかりの風魔忍者をイメージし、忍者が駆使した水上移動の術「水蜘蛛」にちなんだ「ウォータースパイダー」を添えた。

 2社は5年ほど前から水陸両用車を構想していたが、大涌谷の火山活動の影響で中断。その後検討を再開し専用車庫や箱通路、進水用スロープなどを新設した。

 水陸両用車の活用は横浜・みなとみらいの「スカイダック」、山中湖の「カバ」などが知られている。芦ノ湖での運行は今回が初という。

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