【MLB】“鬼カーブ”から始まった快投劇 ストラスバーグのキレすぎる変化球は「最高」

ナショナルズのストラスバーグ【写真:Getty Images】

7回途中1失点の好投で5勝目のストラスバーグ、初回の大ピンチで圧巻の1球

 ナショナルズの豪腕スティーブン・ストラスバーグ投手が12日(日本時間13日)の敵地ダイヤモンドバックス戦で6回2/3を5安打1失点9奪三振1四球と快投し、5勝目(3敗)を挙げた。立ち上がりの大ピンチでは、ワンバウンドのカーブで空振り三振を奪い、その圧倒的なキレ味が称賛を浴びている。

 ストラスバーグは初回、先頭ペラルタ、2番デスカルソに連打を浴びると、1アウトを取った後にポロックには死球で満塁のピンチに。ここでスーザJrを右飛に仕留め、2死満塁で打席にマルテを迎えた。1ボール2ストライクと追い込むと、最後は膝下へと落ちる84マイル(約135キロ)のカーブ。キレ味抜群のボールはワンバウンドとなったが、バットは空を切った。

 三振に倒れたマルテは、信じられないといった表情で振り返り、その後、天を仰ぐ。地元テレビ局「MASN」の実況は「これは最高の変化球! ショートバウンドして決まりました」と伝えた。

 ストラスバーグはここからリズムに乗り、2回は3者連続三振。3回にポロックの適時二塁打で1点を失うも、その後は5回に2三振を奪うなど快投。1点リードで迎えた7回は先頭マーフィーをカーブで空振り三振、オーウィングスを一邪飛に仕留め、2アウトを奪ったところで球数が106球に達し、降板となった。

 ナショナルズは2-1で逃げ切り、ストラスバーグは5勝目。MLB公式サイトは、この日の投球について「初回は90マイル(約145キロ)台前半の球速であったが、すぐに通常通りの90マイル中盤~後半に到達した」と紹介。そして、「ストラスバーグは94マイル(約151キロ)以上の直球が30球、最速は96マイル(約154キロ)。しっかりとした制球力で直球を投げ込んだことで、変化球がより効果的となった。9奪三振のうち、カーブで6つを記録した」と伝えている。

 地区2連覇中のナショナルズは最近14試合で12勝2敗と好調で、首位ブレーブスとは1.5ゲーム差まで追い上げてきた。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2