ソメイヨシノやフジなど全国各地から平年より早い開花の便りが届くなか、小田原フラワーガーデン(久野)ではバラが早くも満開を迎えた。同園スタッフらはあまりの開花の早さに驚きを隠せない。
例年5月中旬に見頃となるバラ。今年は半月程早く、4月末にはほぼ満開となった。同園によると1995年の開園以来もっとも早く、3〜4月の高温や適度な雨が開花を早めた要因だという。
5月8日に開幕したローズフェスタ初日は1100人以上が来場するなど賑わいを見せている。この日を狙って訪れたという市内の男性は「雨粒がより一層バラの美しさを際立たせる」とカメラを向けた。小雨がぱらつく季節外れの肌寒い空模様にも関わらず、平塚市から来た女性グループは「絵を描くので見本にする素材を撮るのに最適。初めて来た人もいるので美しい花が見られてうれしい」と微笑んでいた。
会期中は150品種350本のバラが楽しめるほか、ローズソープやモイストポプリ作り(有料)、マリンバコンサートやバラ園ガイドツアー(無料)などのワークショップも開催される。イベントは6月3日(日)まで。同園スタッフは「遅咲きのバラと合わせてハナショウブやスイレンもお楽しみください」と呼びかけている。
フラワーガーデンの開園時間は午前9時から午後5時、会期中は無休で入園、駐車場は無料。バスは小田原駅東口2番乗り場から「フラワーガーデン・諏訪の原公園行き」乗車。毎日10時30分と11時30分の便が増発されている。問い合わせは同園【電話】0465・34・2814へ。