「巨大なこの花な〜んだ?」 逗子市・葉山町

コンニャクの花を持つ石田さん。ベランダには夫婦で育てている植物がぎっしり並ぶ

 珍しい花が咲いたから見に来ませんか―。編集室にこんな電話があり、早速取材に伺った。

 連絡をくれたのは逗子市沼間在住の石田武雄さん。自宅にお邪魔すると目に飛び込んできたのは2mほどの巨大な花。根元を見ると、カボチャとジャガイモをあわせたような、ごつごつしたものから伸びている。

 この正体は約5年に1度しか咲かないというコンニャクの花だ。

 石田さん夫妻は群馬県に次ぐコンニャク生産地の栃木県出身。妻の実家が生産農家だったことから、種芋を譲り受けて市民農園で育てるようになった。手作りコンニャクは市販のものと比べものにならないほど香りや歯触りが良いというが、作業には手間がかかるため、昨年秋に掘り起したまま水もあげず玄関に「放置」していたら花が咲いたという。

 「植物の生態は奥深い」と笑顔で語る石田さんは、庭やベランダで多種多様な植物を育てており、「逗子さつき盆栽・山野草会」の会長でもある。「5月23日(水)から27日(日)まで、逗子文化プラザギャラリーで展示をするので、ぜひ来場を」と呼びかけている。

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