被爆体験を継承 高校生ら40人が学習会 長崎・ピースボランティア

 被爆体験の継承や平和の尊さを発信する「青少年ピースボランティア」の学習会が12日、長崎市平野町の長崎原爆資料館であった。高校生や大学生ら約40人が被爆者の講話やフィールドワークを通じて学んだ。
 長崎市は2002年度から、15~29歳の青少年を対象にメンバーを募集し、約230人が登録している。青少年ピースボランティアは、8月に全国の小中高生が集う「青少年ピースフォーラム」の進行や被爆建造物などの案内役を務め、定期的に学習会を開催している。
 学習会でメンバーは、被爆者3人の体験や平和への思いについて真剣に耳を傾けた。その後、平和案内人の説明を受けながら、平和公園や浦上天主堂などを歩き、案内時の注意点を確認した。
 初参加の活水高3年の福山美優さん(17)は「被爆の実相をしっかり理解し、フォーラム参加者に正しい情報を伝えたい」と意気込みを語った。

平和案内人(右)の説明を受ける青少年ピースボランティアのメンバー=長崎市松山町、平和公園

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