「第57回静岡ホビーショー」名シリーズの復活からユニークな商品までズラリ

国内最大級の模型見本市「第57回静岡ホビーショー」が10日から13日(10、11日はビジネスデー)までツインメッセ静岡で開催された。

会場では約80社が新製品などを発表した。タカラトミーのブースでは、80年代、90年代に人気となった動物をモチーフとする、兵器の玩具「ゾイド」の新シリーズ「ゾイドワイルド」の製品をアピール。今年7月からアニメ化を含めたメディアミックス展開が始まるということで、注目も高かった。

今回の製品も過去のものと同様に、ゼンマイによって動くようになっているが、パーツ分割に関しては見直し、部品点数は少なめに。模型などを作った経験のない子供のユーザーにも馴染みやすいものとなっているようで、担当者は「ボーンとアーマーのふたつのパーツにわかれているのが特徴です。ゾイドを懐かしいと思う人にも、初めて触る人にも手に取りやすいものになっています」と語る。ゾイドの新シリーズは幅広い年齢層を意識しているようだ。

バンダイの組織再編により4月から、ホビー事業部やバンダイコレクターズなどが統合されたバンダイスピリッツでは、「ねこぶそう」という新しいシリーズを発表した。このシリーズは、猫のフィギュアに、ランチャーやタンク、飛行機械などのプラモデルを組みわせるというユニークなもので、元々エイプリルフールのネタだったが、あまりのネットでの反響の大きさに商品化に踏み切ったとのこと。

会場にいた模型店の関係者に話を聞くと、「(バンダイスピリッツの)新しい青いロゴを含めて、エイプリルフールのネタだと思ったので商品すると聞いてビックリ」という答えが。同商品に関して会場に行くまで、「ねこぶそう」の商品化には半信半疑だった人もいるようだ。ブースの担当者は「ゲームでは艦これやアズールレーン、プラモデルでもフレームアームズガールなど美少女×メカが流行っているので、カワイイもの×メカでもいけるのではないかと商品化することになりました」と話す。なお、シリーズの展開は8月から開始だそうだ。

タミヤでは、ミニ四駆の第2次ブームの火付け役になった作品『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』から新たにグレートマグナムRの商品化が発表された。こちらは、現在コロコロコミックで展開中の漫画発となる製品だそうだ。他にもスケールモデルでは、小学館のビッグコミックで連載中の『空母いぶき(かわぐちかいじ著)』から「1/700 DDV192 空母いぶき」が展示された。タミヤが船舶や戦車などのスケールモデルで 版権モノの商品を出すのは今回が初だそうで、ビッグコミックの創刊50周年を記念したキットとのこと。(斎藤雅道)

© 株式会社ジェイプレス社