代打・ウィリアムスが逆転3ラン 先発・ノラは今季6勝目をマーク

【メッツ2-4フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

ナ・リーグ東部地区で首位のブレーブスを1ゲーム差で追うフィリーズは、日本時間5月14日のメッツ戦に4対2で逆転勝利。1点を先制された直後の6回裏に、6回1失点と好投したアーロン・ノラの代打として登場したニック・ウィリアムスが2号逆転スリーランを放ち、チームを勝利に導いた。フィリーズは直近6試合で5勝と好調で、この日勝利したブレーブスとの1ゲーム差をキープ。背後からは地区優勝の本命・ナショナルズが1ゲーム差で迫っているものの、勝率.590はリーグ3位の堂々たる数字となっている。

ノラがヨエニス・セスペデスに8号先制ソロを許した直後の6回裏、フィリーズはカルロス・サンタナの二塁打などで二死一、二塁のチャンスを迎えた。ここでゲーブ・キャプラー監督はノラの代打としてウィリアムスを起用。昨年6月末にメジャーデビューを果たして打率.288、12本塁打、OPS.811をマークし、レギュラーの座を手中に収めたかに思われたウィリアムスだが、今季は予想されたほどの出場機会を得ることができずにいる。しかし、与えられた数少ないチャンスをしっかり生かし、ポール・シーウォルドが投じた低めへのスライダーを見事に捉えてライトスタンドに飛び込む2号逆転スリーラン。「(十分な出場機会を得られないという経験は)僕を成長させてくれているよ」という言葉からはウィリアムスのプライドが垣間見えた。

先発のノラはメッツ打線に9安打を浴びたものの、失点はセスペデスの一発による1点だけ。6回1失点の好投で今季の防御率を1.99とし、6勝目をマークした。「僕はチームが勝つために出来る限りのことをしようと思っているだけさ。それが僕にできることだからね。自分のことよりも、とにかくチームが勝つことが一番だよ」と語るメジャー4年目・24歳のノラからは、すでにエースの風格が漂っていた。

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