「北農茶」いかが 北松農高生が栽培、製造

 長崎県平戸市田平町の県立北松農業高(田上和利校長、254人)食品流通科の生徒が、学校敷地内の茶畑で栽培、収穫した「北農茶」を市内で販売している。
 同科では茶や米の栽培技術、ジャムなどの加工食品製造にかかわる知識を学んでいる。県教委によると、授業で茶を製造している高校は県内で同校だけ。
 生徒らは4月下旬、約15アールの茶畑で茶葉約240キロを収穫。今年は例年に比べ生育が早く、乾燥や火入れなどの作業を経て、その中から厳選した約45キロを製品化した。茶は生徒と教諭が一緒に袋詰めし、同校と近くの直売所「瀬戸の寄り道」で100グラム600円で販売している。今年は新たに50グラム300円とティーバッグ7個入り300円、2個入り100円(いずれも税込み)も商品に加えた。
 同科2年、長野マシュー・スティーブンさん(16)は「さらにのどごしが良い茶に仕上がった。これまで飲んでくれた人も味の変化を楽しんでほしい」と話した。

「北農茶」を手にする生徒たち=平戸市、北松農業高

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