ペルタミナ・プレマ・セオドール・レーシング FIA F2第3戦スペイン レースレポート

ニック、フィーチャーレースで2位!

ショーンは15番手スタートも6位まで追い上げポイントゲット

2018年5月11~13日
スペイン/バルセロナ カタロニア・サーキット

予選

 終了間際に#4 ニック・デ・フリースがフライングラップを決めてフロントロー、2番グリッドを確保。テクニカルコースでのニックのドライビングスキルが際立った。一方の#3 ショーン・ゲラエルはタイミングやドライブフィールが噛み合わず16番手に留まった。しかしながらショーンのリカバリー能力は定評があり、決勝に期待される。

フィーチャーレース

 前戦バクーのポジティブな流れを継続することができ、印象的なレース展開を見せる。ニックは途中、ポジションをひとつ落としたものの、すぐさま2位に戻りトップを追走。
 
 タイヤ交換ではトップを行く#8 ジョージ・ラッセル(ART GP)と同じタイミングとなってしまい、コースに復帰したものの順位は変わらず。猛プッシュの末、トップを奪ったがすぐに抜き返されてしまい2位を維持したままゴール。ポイントを積み上げた。
 
 一方のショーン・ゲラエルは予選で問題を抱え、16番グリッドからのスタートながら8位まで挽回。リバースグリッドでのポールを手に入れたと思った瞬間、ブレーキング中に禁止されているラインチェンジをされて接触。コース外へと押し出され、まさかのリタイアとなってしまった。

スプリントレース

 前日のリタイアでまたもや後方15番グリッドからのゲラエルは、いつものリカバリー力を見せて6位まで挽回。貴重なポイントを積み上げた。しかし、残念なことにニックは7番手スタートも虚しく、オープニングラップで終わってしまった。

レース後コメント

#3 ショーン・ゲラエル

「土曜日は頑張ったと言い切れます。スタートからとても良く8位を目指しました。もう少しで#18 セルジオ・セッテカマラ(カーリン)も射程距離に入ったのに……。アクシデントのことはあまり言いたくない。もう相手にペナルティも科せられたしね。日曜日にポールから出ることを狙っていたが、残念な結果です。レースだから、と言っても気持ちが萎える時もあるよね。それでも前を進むしかないから頭を切り替えるよ」

「諦めないこと。それは今週、自分に言い聞かせ続けました。前の日はベストポジションから引きづり降ろされてしまいましたが、今日はちゃんとベストなペースで走れました」

「日曜日のコンディションはとても良く感じたので、序盤の3周はタイヤをフルに使いました。5番手まで行きたいと思っていましたが、少し離されてしまっていました。けれどここまでリカバリーできて良かったと思います。このペースをモナコでも維持したいと思っています」

#4 ニック・デ・フリースのコメント

「いまだ未勝利であることに失望しています。あと少しなんだけど何かが足りないんだね。最初のプライムでのスティントは少しスピードが足りなかったけれど、走っていくうちに遅れを取り戻せてこれた」

「VSCが出た段階で、あまりタイヤを使っていなかったから、これは明日もイケるな、と思った位だった。VSC後、一瞬3位に落ちたがすぐに2位に戻ってタイヤ交換。ここでもラッセルと一緒になってしまったけどね」

「その後、自分はオプションタイヤに変えた。最初の2周でプレッシャーを掛けたんだけど、結局、順位を覆すことはできなかった。しかしスピードはあったので翌日に持って行きたかったのだけど、残念ながら翌日はとても短い時間で終わってしまった」

「まだちょっとコースは濡れていたけど良いスタートは切れた。グリップもあり、感触も良かったのでアタックをした。もちろんもっと前に行きたいしね。T4で#1 アーテム・マケロブ(ロシアン・タイム)をオーバーテイクして、と思ったら、まだまだ濡れていたコースに足をすくわれてそのままグラベルへと滑り出てしまった」

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