「松坂桃李がとにかくエロい!」
そんな前評判が飛び交う映画『娼年』は、石田衣良氏原作の同名小説を、人気俳優、松坂桃李がR18指定で演じる話題作だ。松坂桃李といえば、落ち着いた雰囲気と上品な顔立ちが人気だが、彼が演じるのはあるキッカケから“娼夫”になることを決意した大学生。
今をときめく人気俳優の大胆な濡れ場が見られるとあって、世の女性達の間では、密かに気になるという声を耳にする。今回はジェイタメ女性編集部員が本作を鑑賞し、危なげな本作の魅力をあますところなくご紹介する。
■『娼年』のあらすじと見どころ
主人公は名門大学に通う松坂桃李演じる森中領。「女なんてつまんないよ」と言い、無気力な生活を送る彼だったが、ある時会員制ボーイズクラブのオーナー静香(真飛聖)と出会い、“娼夫・リョウ”になることを決意する。
始めは戸惑いがあったリョウだが、お客である女性たちが、それぞれ異なった欲望を持つことに気づき、奥深さに触れることで娼夫という仕事にやりがいを感じていく。
本作の見どころはなんと言っても松坂桃李演じるリョウの、大胆すぎる濡れ場の数々だ。スタイルのいいカラダが堪能できることはもちろん、R18指定という、通常の映画では見られない行為中の描写が丁寧すぎるほど描かれている。
また松坂桃李と共演する女優たちの苦しそうな息遣いが印象的で、見ているこちらも緊張感と興奮を覚えてしまう。
ラストには女性と向き合うことで変化した娼夫リョウと、意外な結末が待っているのだが、それは映画館でのお楽しみ。
濃密すぎる本作は、ぜひ羞恥心をとっぱらえる相手と一緒に観に行くことをオススメしたい。
■多くの女性が虜になる本作はただの“エロ映画”ではない
本作の感想を集めてみると「AVをずっと観ている気分」という意見と、「女性の欲望に寄り添う作品だ」といった両極端に分かれている。
それくらい、本作で登場するお客である女性たちは、深く多様な性の悩みを抱え、リョウとの性行為を通して癒していく。
描写はもちろん映像作品としての美しさや見栄えを意識して作られているのだが、人間の欲望、そしてリョウの心の闇や成長をじっくり観ていければ、本作がただのエロい映画でないことがおわかりいただけると思う。
個人的には、リョウのセックスの変化にも注目だ。
序盤の荒々しい少年のような行為が、終盤になるにつれ、抑揚をもった大人のソレに変化していく。そんなバリエーション豊かな松坂桃李の演技も、ぜひ楽しんでみてはいかがだろう。
<文/ジェイタメ編集部>
(C)石田衣良/集英社 2017 映画『娼年』製作委員会
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