巧走塁でエチャバリアが決勝ホームイン レイズ接戦制す

【レイズ2-1ロイヤルズ】@カウフマン・スタジアム

ライアン・ヤーブロー(レイズ)とエリック・スコグランド(ロイヤルズ)の両若手左腕が先発した一戦は、両投手の好投により1点を争う好ゲームとなった。ヤーブローは5回83球を投げてロイヤルズ打線をウィット・メリーフィールドの4号ソロによる1点のみに抑え、その後を継いだ5人のリリーバーも無失点リレー。一方のスコグランドも8回途中まで94球を投げて2失点と好投したが、6回表にマット・ダフィーのライト前タイムリーで生還したアデイニー・エチャバリアの「巧走塁」が勝敗を分ける結果となった。

レイズは6回表一死二塁のチャンスでダフィーが初球をライト前へ弾き返した。右翼手のホルヘ・ソレアーは二塁走者のエチャバリアを刺すべく本塁へ好返球。タイミングは完全にアウトだったものの、エチャバリアは捕手のサルバドール・ペレスから逃げるように回り込み、ベース上でペレスのタッチを巧みにかわしてペレスより先にベースに触れ、見事に勝ち越しのホームインを成立させた。レイズのケビン・キャッシュ監督は「(三塁ベースコーチは)ストップのサインを出していたんだけどね」と苦笑いしつつも「エチャバリアは何かアクロバティックなことを考えていたんじゃないかな。本当に印象的な走塁だったよ」とコメント。ただし、「あんなことはそんなに頻繁には起こらない。今夜はラッキーだったね」と、暴走にもなりかねない決勝のホームインについて気を引き締めることも忘れなかった。

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