実が大きく甘さ抜群 吉井の「特産メロン」出荷最盛期

 長崎県佐世保市吉井町で唯一農協を通じ特産のメロンを出荷している井手勝利さん(47)方で、収穫が最盛期を迎えている。井手さんは「天候に恵まれて、実が大きくなった。甘みも十分」と胸を張る。
 口当たりがさっぱりして果肉の軟らかい「キンショーメロン」と、シャキシャキとした歯応えが特徴の「リゾートメロン」。甘い香りが漂う倉庫では、選別をしたり、磨いて見栄えをよくしたりしてから、箱に詰めていた。19、20の両日に同町で開かれる「ふるさとよしい市」をはじめ、県内の市場などに計11トンを出荷する。井手さんは「メロンは吉井の誇り。大事にしてきた先人の思いを引き継ぎ、守っていきたい」と話した。
 井手さんによると、町内では、ピークだった30年前に約50戸が栽培。高齢化や後継者不足で生産者が減少。現在は、農協を通さず地元直売所などに出荷する数戸の生産者もいるという。

出荷がピークを迎えているメロン=佐世保市吉井町

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