ハイレベルな南米予選を圧倒的な力で突破し、今回のロシアワールドカップで優勝候補の一角に挙げられているブラジル代表。彼らの好調の裏には、バスケット界のスーパースターが絡んでいたようだ。
それを明かしたのはチームを指揮するチッチだ。『The Players Tribune』によれば、以前チッチは近年のNBAファイナルではお馴染みのカードとなっているクリーブランド・キャバリアーズとゴールデンステイト・ウォリアーズの中でキャバリアーズのレブロン・ジェームズが見せたプレイをブラジル代表の選手たちに見せたのだという。
「このゲームで美しいものがあった。レブロンがカイリー・アービングにパスを出したのだが、アービングはそこで難しいシュートにトライして外した。手を叩いてなぜシュートを打ったんだ?と言うところかもしれないが、レブロンは集中し、リバウンドを取った。そこでどうしたと思う?自分でシュートか?違う。彼はもう一度アービングにパスし、アービングはそれを決めた。こうした雰囲気が成功のためには必要なのだと私は選手たちに言ったんだ。たとえスター選手であっても、全員が互いのためにプレイするんだ」
ブラジルにはネイマールを筆頭にスター選手が揃う。彼らをチームとして束ねていくために、NBA界のスーパースターであるレブロンの行動からヒントを得ていたようだ。スター選手ともなればミスをした味方の能力を疑い、自身で決めてやろうと考えても不思議はない。しかしその姿勢はチームの成功に繋がらないのだろう。
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