「ザキ署はサギゼロ」 田中道子さんが一日署長 伊勢佐木署でキャンペーン 

 NHKの大河ドラマ「西郷どん」などで活躍するミス・ワールド2013日本代表の女優・田中道子さん(28)が13日、伊勢佐木署で一日署長を務めた。この日は「母の日」とあって、横浜市中区のカトレアプラザ伊勢佐木で開かれた防犯キャンペーンで「お母さんが振り込め詐欺の被害に遭わないように願いを込めてカーネーションをお渡ししたい」とあいさつした。

 田中さんは250本のカーネーションを女性や高齢者らに手渡し、「振り込め詐欺には気をつけて」などと注意を呼び掛けていた。

 田中さんの祖母の家にはかつて、詐欺が疑われる不審な電話が掛かってきたことがあったという。「普段から留守番電話にしたら一気に詐欺の電話が減り、安心して暮らせるようになった」と話し、常に留守番電話に設定することを勧めていた。

 県警によると、県内では今年に入り5月10日現在の振り込め詐欺を含む特殊詐欺の認知件数は902件で、被害総額は約18億円。過去最悪だった前年の同期に比べて271件、約1億800万円増えており、警戒を強めている。和智勉署長は「振り込め詐欺は優しい親心に付け込む悪質卑劣な犯罪。キャンペーンを通して皆さんとともに防ぎたい」と力を込めた。

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