新型コロナウイルスの感染拡大防止策として各種イベントが軒並み休止になる中、横浜アリーナ(横浜市港北区)の屋外ビジョンに「WE BELIEVE OUR FUTURE」の文字が点灯している。「再び生の音楽があふれる日々を」との願いを託し、道行く人々に発信している。
この言葉は、東日本大震災後に東京・新木場のライブスペースが、建物外のボードに掲載。以降、震災が発生した3月11日に合わせて毎年、メッセージを発信してきた。横浜アリーナでは英文の後に、アーティストらが会員制交流サイト(SNS)で投稿時に付けている「#春は必ず来る」の文を続け、思いを一つにしている。
横浜アリーナの試みに賛同した東京・六本木のイベント会場でも、同様の取り組みが始まるなど、思いは拡大している。
横浜アリーナではイベントのキャンセルが相次ぎ、3、4月はゼロとなった。片桐朋子総務課長は「会場に笑顔が広がる日まで、政府や横浜市の要請に従い、感染防止に努めたい」と話している。