川崎・長念寺が一新 500人稚児行列で祝う

 本堂などが川崎市文化財に指定されている長念寺(同市多摩区登戸)の改修工事が終了し、その完成を祝う法要や稚児行列が12、13の両日、同寺周辺で行われ、信徒や市民でにぎわった。

 赤や緑の金襴(きんらん)やはかまに金色の冠をかぶった子ども約90人は、木やりや雅楽の演奏に先導された。総勢およそ500人の行列に、珍しそうにカメラを向ける地域の人々も。本堂に戻ると子どもらは焼香し、大役を終えた。その後、僧侶約50人が集まり、堂前で厳かに法要を行った。

 江戸末期に造られた本堂、庫裏(くり)、山門は市重要歴史記念物に指定されており、2014年4月から耐震補強や客殿庫裏の新築を行った。

華やかな衣装で雅楽に先導されて稚児行列を行った子どもたち。大役を終え、本堂で焼香した=長念寺

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