レイズが1点差の接戦制す ベンタース6年ぶりの白星

【レイズ6-5ロイヤルズ】@カウフマン・スタジアム

3度のトミー・ジョン手術を経て今季6年ぶりにメジャー復帰を果たしたジョニー・ベンタース(レイズ)が、日本時間5月16日のロイヤルズ戦で2012年以来6年ぶりとなる白星をマークした。ベンタースは5対5の同点で迎えた8回裏一死走者なしの場面でマウンドに上がり、2/3イニングを無失点。直後の9回表に味方打線がジョーイ・ウェンドルのタイムリーで勝ち越しに成功したため、ベンタースに記念すべきメジャー復帰後初白星が記録された。試合後、白星について問われたベンタースは「長かったね」と感慨深げに話していた。

ベンタースが最後に白星をマークしたのは、ブレーブスでプレイしていた2012年8月17日(現地時間)。それから実に2096日もの月日が経過した。その間、メジャーリーグでは1059人もの投手が白星をマークしたというから、その期間の長さには驚かされるばかりである。ベンタースはメジャーデビューを果たした2010年に79試合に登板して24ホールド、防御率1.95をマーク。翌2011年も85試合で35ホールド、防御率1.84を記録し、クレイグ・キンブレル(現レッドソックス)と鉄壁の「勝利の方程式」を形成していた。当時のような迫力満点のピッチングは影を潜めているものの、今季はワンポイント・リリーフを中心に8試合に登板して防御率1.42、被打率.136と安定したピッチング。感動的な復活を遂げ、貴重なリリーフ左腕としてレイズのブルペンを支える存在となっている。

© MLB Advanced Media, LP.