2016年にアーセナルで現役を引退し、その後マンチェスター・シティでアシスタントコーチを務めてきたミケル・アルテタ。
現在アーセン・ヴェンゲル氏の退任が決まったアーセナルから誘いを受けているといわれ、来季は監督として古巣に戻るのではないかといわれている。
アルテタはどんな指導哲学を持っているのか?『Football London』は2016年に『Arsenal magazine』で掲載されたインタビューを紹介している。
ミケル・アルテタ 「私の哲学は明らかになるだろう。
表現力があり、面白いサッカーをしたい。対戦相手にすべてを合わせるようなサッカーのコンセプトを持つことはできないね。
我々は試合を動かしていかなければならない。先手をとらなければならない。
そして我々は観客を楽しませなければならないんだ。100%確信しているよ。私はそれができると考えている。
システムに関するアイデアを持つことはできる。しかし、それは持っている選手に依存しており、変化させられる必要がある。
前線のスピードはどうか。技術はどうか。リスクを犯せる選手なのか。リスクを犯せる準備があるのかどうか。
重要なのは、『自分たちの選手を分析すること』だ。常に同じようにやることはできない。
違ったディティールに対応し、アプローチを変える。相手が誰であれ、どうやって傷つけてやるかということを考えなければならない。
選手がそれを嫌ったら?それは、やらせるしかないね。
監督にとって最も重要なのは、試合の前の金曜日に、土曜日に何が起こるかを想定しておくということだ。
土曜日に起こったことが計画にないものだったら、それは十分に考えたことにならないのだ。私にとってはね」
(現役生活をやめてからすぐに指導者だ。選手とはあまりに近い存在にはならないかな?)
「私は、全員に120%のコミットメントを持たせる。それはまず必要なことだ。
そうでなければ、誰も私のために戦うことはないだろう。
仕事につく時間が来たら、そして楽しめる時が来たら、まずはそれをやる。しかし、コミットメントこそが肝心なのだ」
(ヴェンゲル以外に尊敬する監督は?)
「グアルディオラは、サッカーを見るときは常に先を考えているね。かなり先を。常に改善している。
そしてマウリシオ・ポチェッティーノだ。PSGにいたとき、彼がキャプテンだったんだ。彼は監督になるだろうなといつも思っていたよ。
マルセロ・ビエルサから大きな影響を受けているね。アルゼンチン代表で指導を受けていたから。
彼らはいつも様々なことを話していた。ポチェッティーノのチームが攻撃にも守備にも本当にアグレッシブであるところを、誰もが見られるだろう。
多くのリスクを犯せる人だ。選手は彼とともにプレーすることを楽しんでいる。
ポチェッティーノの決断は常に堅実で、人格者でもある。若い頃から彼を称賛してきたんだ。
本当に良いお手本だったよ。PSGで一緒にプレーしているときもね」