島内移動手段 充実を支援 黒島への観光客受け入れ

 佐世保市の朝長則男市長は16日の定例会見で、世界文化遺産登録の勧告を受け観光客増加が見込まれる黒島内の移動手段を充実させるため、地元の取り組みを支援する考えを示した。
 黒島の観光客受け入れは、地元の観光協会が中心となって進めている。協会は島内で電動自転車を貸し出しているほか、5月27日まで運行している島内を巡るバスの事業化も検討。朝長市長は、観光客の移動手段を充実させる事業について「実現できるよう支援する」と述べた。
 一方、黒島と相浦港を結ぶフェリーは国の補助金を受けて運航しており、繁忙期以外は1日3便に限られている。朝長市長は「船便を増やしてお客さんを増やすべきだと思うが、逆に補助金がカットされることもありうると聞いている。(国の補助制度に)不合理な点もある」と述べ、見直しを求める考えも示した。

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