44歳・コローンが8回途中まで無失点の好投で今季2勝目

【レンジャーズ5-1マリナーズ】@セーフコ・フィールド

レンジャーズは日本時間5月17日のマリナーズ戦に44歳のベテラン右腕、バートロ・コローンが先発。セーフコ・フィールドで通算15試合に先発して13勝1敗、防御率2.12と抜群の相性の良さを誇るコローンは、この試合でも見事なピッチングを見せた。6回まではイニングの先頭打者に出塁を許さず、チャンスらしいチャンスすら作らせない安定感抜群のピッチング。7回と8回は先頭打者にヒットを許したものの、ベテランらしい落ち着いたピッチングで後続をしっかり抑え、96球で7回2/3を投げ抜いた。レンジャーズ打線は8回表にデライノ・デシールズのタイムリー二塁打で先制し、9回表には4点を追加。コローンは今季2勝目をマークし、ドミニカ共和国出身選手の最多勝記録(通算243勝)まであと1、中南米出身選手の最多勝記録(通算245勝)まであと3に迫っている。

「ビッグ・セクシー」の愛称を持つコローンは、クリスチャン・バーグマンとの白熱した投手戦のなかでも落ち着いていた。コローンは試合後、「バーグマンも素晴らしいピッチングをしていた。僕たちは2人とも素晴らしい仕事をしたんだ。だから、最初に点を取ったチームが勝つと思っていたよ」と語ったが、その言葉通り、8回表に先制したレンジャーズが勝利。試合の流れを察知する能力は大ベテランならではと言えるだろう。昨季は28先発で防御率6.48に終わり、キャリアの終わりが近付いていることを感じさせたコローンだが、今季はここまで51イニングを投げて防御率2.82をマーク。豊富な経験を生かしたピッチングで先発ローテーションの一角を担っており、ドミニカ最多勝のフアン・マリシャル、中南米最多勝のデニス・マルティネスの記録を超える日もそう遠くはなさそうだ。

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