マーリンズが接戦制す 6連敗のドジャースはついに最下位転落

【ドジャース5-6マーリンズ】@マーリンズ・パーク

J.T.リアルミュート(マーリンズ)はドジャース戦に通算21試合出場し、全試合でヒットを放っている。日本時間5月17日のドジャース戦では、リアルミュートがこの試合で放った唯一のヒットが、勝敗を分ける貴重な一打となった。ドジャースが6回表に4点をあげて同点に追い付いた直後の6回裏、マーリンズは二死走者なしの場面でリアルミュートが左中間への6号勝ち越しソロ。同点に追い付いて勢いに乗りつつあったドジャースを意気消沈させ、この1点を守り抜いて6対5で勝利を収めた。接戦を制したマーリンズは最終戦を残してドジャース3連戦の勝ち越しが決定。一方、敗れたドジャースは6連敗で借金が2ケタとなり、パドレスと並んでナ・リーグ西部地区の最下位に転落した。

リアルミュートのドジャースに対する相性の良さについて、マーリンズのドン・マティングリー監督は「心理的なものも影響しているんじゃないかな」と分析。「ドジャースはリアルミュートをとてもよく打てる選手と見ているはずだ」と語り、ドジャースがリアルミュートを必要以上に意識していることが現在の結果に繋がっているのではないかとの見解を示した。ちなみにマーリンズの選手による同一カードの連続試合安打記録は、かつての正二塁手であるルイス・カスティーヨがレイズを相手に記録した23試合。リアルミュートは球団記録まであと2試合に迫っている。

決勝弾を放ったリアルミュートについて、4番手として登板して1イニングを無失点に抑えたカイル・ベアクローは「彼は僕たちのチームのリーダーだ。それ以上に語る必要はないよ」とコメント。この言葉からは、主力選手の多くが次々に放出されていくなかチームに残った数少ない主力選手であるリアルミュートへの信頼がうかがえる。

腰の打撲で出遅れた今季のリアルミュートだが、4月中旬に戦列復帰を果たすと、そこから24試合に出場して打率.316、6本塁打、OPS.933の好成績をマーク。経験の少ない若手選手が大半を占めるチームにおいて攻守の要として活躍しており、マーリンズファンは一日でも長くリアルミュートがマーリンズでプレイしてくれることを望んでいることだろう。

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