新執行役プロフィール・JFE商事・大同特殊鋼

JFE商事

大橋弘昌氏(JFE商事鋼管管材社長)/おおはし・ひろまさ/〝人脈づくり力〟抜群

 川鉄商事入社後、土木建材分野に長く従事。JFE商事発足時は鉄鋼総括室長として、全営業組織統合の陣頭指揮を執った。95年の阪神淡路大震災後、東京でゼネコンに日参してさまざまな情報を入手。いち早く関東での橋脚補強工事需要をキャッチ、捕捉した。相手の懐に入っていく人脈づくりには卓越したセンスを持つ。

 JFE商事鋼管管材の社長としては、従来の「JFEグループにおける鋼管・管材の中核商社として専門性を高める」方針を踏襲。アイテム拡充や物流面の効率化にも注力する。

 週末は必ずジムに通い、2時間ほど汗を流してリフレッシュする。

 88年(昭63)慶大経卒。滋賀県出身、55歳。

北島真治氏(西部鉄鋼本部長大阪代表)/きたじま・しんじ/明るく元気な営業マン

 川鉄商事に入社。ほぼ一貫して大阪勤務。23年間鋼管営業に従事し、7年前から薄板営業に。関西のブリキ加工子会社社長も経験。直近は大阪薄板部長。

 実家は大阪の鉄鋼特約店。鉄を見ながら育ち、鉄鋼商社への入社も自然体。「明るく元気な営業マン」が周囲評で、販売先の信頼も厚い。座右銘は松下幸之助の言葉で「商売は感動をあたえるもの」。部下には関西弁で何事にも首を突っ込む意の「『いっちょかみ』になれ」と励ます。

 「収益とシェアをしっかり確保し、発信力・提案力を高め存在感あふれるJ商グループにしていく」と抱負。

 88年(昭和63)甲南大経営卒。兵庫県出身、52歳。

大同特殊鋼

鹿嶋忠幸氏(知多工場長)/かしま・ただゆき/誠実、知多の大ベテラン

 誠実で思慮深い。「フル生産の足元で、しっかりつくり、納期を守る」が最優先課題。同時に、高機能ステンレスなどの需要増に対応した戦略投資も着実に実現したい考え。

 知多工場で20年近く製鋼、技術室、副工場長などを経験。「製造のばらつきを減らすことが、工程能力を上げることにつながる」と見ており、そうした取り組みを働き方改革にもつなげたい考え。

 趣味はゴルフ。学生時代はテニスで鳴らした。好きな言葉は「人間万事塞翁が馬」。「思った通りには行かないが、経験してみるとよかった」との経験を含んでいる。

 87(昭62)年名古屋大工学部卒、岐阜県出身、53歳。

岩田龍司氏(自動車ビジネスユニット長)/いわた・たつし/真摯な人柄、海外経験豊富

 「自動車ビジネスの激しい変化に対して、どう対応していくか」と語る。「グローバル人材育成をしっかりやっていく」ことも抱負に掲げる。真摯(しんし)な人柄。

 営業畑で9年、海外赴任も含め海外経験も豊か。生産管理、経理の経験もある。「耐熱性、耐食性の高い鋼のニーズが高まっている。顧客目線でそうした動きをキャッチしつつ、足元の超繁忙にしっかり対応したい」と。

 趣味は、ゴルフ、ドラマ観賞、食べ歩き。休日にご夫妻で面白い「食」を求めて出かける。好きな言葉は「継続は力なり」。ゴルフは家族でのラウンドも。

 87(昭62)年南山大経済卒、愛知県出身、53歳。

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