マーリンズ・田澤がDFAに 今季22登板で防御率9.00

日本時間5月18日のドジャース戦に敗れたマーリンズは試合後、田澤純一をDFAとしたことを発表した。田澤は今季が2年1200万ドルの契約最終年。22試合に登板して防御率9.00とリリーフ投手としての役割を全く果たせておらず、マーリンズにとって田澤のDFAはやむを得ない決断と言えるだろう。

開幕からの9登板で防御率1.69、被打率.147と上々のスタートを切った今季の田澤だが、日本時間4月20日のブリュワーズ戦で6失点の大炎上。ここからピッチングがおかしくなり、それ以降はおよそ2試合に1回のペースで失点を重ね、日本時間5月17日と18日のドジャース戦では2試合連続で3失点を喫し、球団側も我慢の限界に達した格好だ。

日本時間5月18日のドジャース戦では4点ビハインドの4回表に登板。ドン・マティングリー監督は「田澤には長いイニングを投げてもらおうと思っていた」と起用の狙いを説明したが、田澤は1イニングを投げ切るのに32球を要し、3失点を喫してマティングリーの期待に応えることができなかった。「田澤の球数が多くなりすぎてしまったから、長いイニングを投げさせることはできなかった」とマティングリー。今日の登板がマーリンズでの最後の登板となることがほぼ確実となった。

DFAとは選手を40人枠から外す措置のことを指し、該当選手が25人枠に登録されている場合は同時に25人枠からも外される。マーリンズは今後7日以内に田澤をトレードするか、解雇するか、あるいはマイナーへ降格させるためにウエーバー公示するかを選択。田澤の獲得を希望する球団が現れず、田澤が40人枠外となったうえでのマイナー降格を受け入れた場合のみマーリンズ残留となる。また、いずれの場合にも現行の契約額は保証されるため、田澤は今季年俸の700万ドルを得ることができる。

今季成績は22試合で防御率9.00、被打率.329という惨憺たるもの。昨季まで5年連続で50試合以上に登板している鉄腕リリーバーは、メジャーリーガーとしてのキャリアを繋ぎ止めることができるのか。今後の動向を見守りたい。

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