ワークショップ「肥前島原子ども狂言」(島原市、同市教委主催)が16日夜、同市城内1丁目の島原文化会館で開講した。計11回の講座で、小舞やせりふ付きの狂言なども稽古。成果を10月13日の島原城天守閣前で開かれる同城薪能でお披露目する。
能とともに、島原に伝わる狂言を子どもたちが体験することで、伝統芸能への理解を深めてもらおうと、2004年から毎年開き、15年目。1年目から指導する和泉流狂言師の野村万禄さん(52)=福岡市=と島原城資料館解説員の松尾卓次さん(82)=島原市=が講師を務める。
今年は幼児から高校3年生まで市内外から36人が受講。開講式で野村さんは「一日一日の稽古を大切にして学んで、発表会を成功させてください」とあいさつ。初日は正座の手順やあいさつ、小謡などを指導。1年目の受講生には寄り添うなどして丁寧にアドバイスした。
5歳から受講し、今回13年目という島原農業高3年の林田麻希さんは「親の勧めで受講したが、中学2年になって狂言が楽しくなり、半年ぐらい前から能も始めた。薪能での発表が楽しみ」と笑顔で話した。
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