本日行われるFAカップ決勝、チェルシー対マンチェスター・ユナイテッド。
ここでは『sportskeeda』による「ユナイテッドがチェルシーからウィリアンを引き抜くべき5つの理由」を見てみる。
一貫したパフォーマー
まともな出場時間を与えられれば、ウィリアンが期待に応えるパフォーマンスを見せることは間違いない。
昨季のプレミアリーグ制覇には不可欠な存在だった。だが、アントニオ・コンテ監督はシーズン序盤に3-5-2システムへの変更を決断。
年が明けてから指揮官は3-4-3への回帰を決め、それはウィリアンにとって助けになった。
アザールやモラタらが不発だった際、彼は前線を牽引する存在に。また、チームがインスピレーションが必要としていた試合では、クリエイティビティを発揮。
チェルシーが10位に終わった2015-16シーズンでさえ、ウィリアンはただひとり輝きを放っていた。
モウリーニョが率いるユナイテッドは今季選手たちに一貫性が欠けていた。それが優勝争いから脱落した理由もひとつでもあった。ウィリアンなら違いを生み出し、モウリーニョが求める一貫性をもたらせる。
チェルシーの弱体化
今季のチェルシーが落ち込んだ大きな要因は、ネマニャ・マティッチをユナイテッドに売却したことだと多くの人間は考えている。
このセルビア人はチェルシー復帰後、チームの成功の中心となってきた。そのような不可欠だった存在を売り渡すという決断は、結果的に大惨事となってしまった。
チェルシーが獲得した代役が不発だっただけでなく、マティッチはユナイテッドを広範囲に強化してみせた。
もしモウリーニョがウィリアンを誘い込めれば、また同じ結果をもたらすだろう。
ユナイテッドの右ウィング問題の解消
ジェシー・リンガード、フアン・マタ、マーカス・ラッシュフォード、アントニ・マルシャル、アレクシス・サンチェス。彼らは右ウィングに配置されながら、誰も期待に応えられなかった。
ユナイテッドの右サイドはシステム上の泣き所かもしれない。また、来季全コンペティションで優勝を狙うために、モウリーニョはこの問題を解決しなくてはならない。
上記の選手たちのなかで、ワイドでボールを受けて右のタッチライン際に沿うことを好む選手はいない。彼らは全員がカットインしたがるため、右SBアントニオ・バレンシアに過度なアップダウンを強いることになる。
一方、ウィリアンは状況に応じてサイドに留まるのかカットインするのかを判断するバランスに優れる。
また、彼の高いワークレートもモウリーニョにとって大きな援助になるだろう。ウィリアンならユナイテッドの右ウィングにすんなり収まり、攻撃をより危険なものにするはずだ。
フリーキックのスペシャリストの獲得
ユナイテッドは欧州全域でも最もデカくてフィジカルなチームのひとつだ。そんな彼らがセットプレーをなぜもっと活用できていないのかは謎だ。
根本の問題は質のあるキッカーがいないということ。モウリーニョがこの問題を解決し、セットプレーでの武器を手に入れられれば、驚異的な力となるはず。
そして、問題解消の一番の解決策は、優れたキッカーを探し出すことだ。難なく危険なボールを供給できるウィリアンは、セットプレーのスペシャリストである。
また、空中戦で無慈悲な強さを誇るルカクが欲しているのはピンポイントクロス。今季のユナイテッドがその強みを発揮させ切れなかったのは確かだ。もし優れたクロッサーであるウィリアンが加われば、どれほどの爆発を見せるだろうか。
モウリーニョから信頼された戦士の補強
2013年にトッテナム移籍寸前だったウィリアンをチェルシーは強奪した。モウリーニョが監督だったからというのが彼が心変わりした理由だとされている。
2人は特別な絆をピッチ内外で楽しんできた。そして、モウリーニョとマティッチにも同じような絆がある。
今季マティッチがユナイテッドの中盤で見せた違いは、モウリーニョが勝手知ったる選手たちのベストを引き出す卓越した能力があることを雄弁に物語っている。
ウィリアンもモウリーニョにとって特別な選手のはず。2人のケミストリーはピッチ上で発揮され、ユナイテッドの推進力になることだろう。