エンゼルスの連敗止めた救世主 大谷が8回途中2失点で今季4勝目

【レイズ2-5エンゼルス】@エンゼル・スタジアム

現在5連敗中のエンゼルスは既にレイズとの4連戦の負け越しが決まってしまった。しかし、簡単にスイープされる訳にはいかない。連敗ストップため先発マウンドを任されたのは大谷翔平だ。5月2勝目を賭けた試合は自己最高の投球数、投球回でチームを勝利に導き今季4勝目を挙げた。

初回の大谷の投球は2死からジョーイ・ウェンドルを四球で歩かせるも続くウィルソン・ラモスを外野フライに打ち取って無失点スタートを切った。対するレイズの先発は前日と同じくセルジオ・ロモ。初回から1死二塁のピンチを迎えるがマイク・トラウト、ジャスティン・アップトンを連続三振、アンドレルトン・シモンズも抑えて切り抜けた。ロモは2回に1死をとったところで降板し前日とあわせ2回1/3 6奪三振無失点と結果を残した。

大谷は走者こそ背負うものの2回までレイズ打線を無失点に抑える。3回には先頭打者のジョニー・フィールドに一発を浴びるも崩れることなく最小失点にとどめた。先制を許したエンゼルスは4回、無死二・三塁から代打、ルイス・バルブエナの内野ゴロの間に1点を返すと続くマーティン・マルドナードの犠牲フライで逆転に成功した。また、5回にも1点を追加して大谷を強力援護。これに応えたい大谷は7回の1死一・二塁のピンチにも動じず無失点に抑え、この回まで8奪三振と調子を上げた。

試合は4対1とエンゼルスの3点リードのまま8回のレイズの攻撃を迎えた。投球数が100球目前だった大谷に対しレイズは先頭打者のフィールドのツーベースで出塁後、大谷の暴投で走者三塁のチャンスをつくる。続くデナード・スパンの内野ゴロの間に1点を返して2点差に詰め寄った。大谷は1死からウェンドルにヒットを許したところで降板。今試合の成績は7回2/3を投げて6安打2失点、9奪三振。今回、投じた110球と投球回はこれまでで1番多いものとなった。彼の降板後は捕手として大谷を支えたマルドナードにダメ押しの一発が飛び出し5対2と試合を決め、チームの連敗が「6」で止まった。

勝利投手となった大谷はこれで今季4勝目、5月は3試合で2勝負けなし、防御率2.25と安定した投球をみせている。連敗を止めたエンゼルスはこれから移動日を挟み、16連戦が控えている。大谷はまたしばらく打者として出場することになる。開幕してもうすぐ2ヶ月が経とうとしている今、ここまで二刀流は順調に続けているといえるだろう。今後も活躍から目が離せない。

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