フラハティが13Kの快投 ヒックスは驚異の105マイル

【フィリーズ1-5カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

故障者に代わって先発ローテーションに入っている22歳の新人右腕、ジャック・フラハティ(カージナルス)が日本時間5月21日のフィリーズ戦で今季4度目の先発。2回表に三者連続三振を奪うなど、この日のフラハティは序盤から三振の山を築き、最終的には新人球団記録に並ぶ13奪三振をマークした。8回途中まで1失点という快投を見せたフラハティを援護すべく打線も奮起し、1点ビハインドの4回裏にグレッグ・ガルシアのタイムリーなどで逆転に成功。6回裏には4番に入ったタイラー・オニールの2号ソロなどでリードを3点に広げ、7回裏にはホゼ・マルティネスのタイムリーでダメ押しした。マイク・マシーニー監督は「ジャック(・フラハティ)にはとても長いキャリアを送るポテンシャルがあると思う」と新たなエース誕生を予感したようだ。

フラハティの後を継いで2番手としてマウンドに上がったジョーダン・ヒックスも場内を沸かせた選手の一人だ。フラハティがスタンディングオベーションを浴びながら降板するのを見てアドレナリンが漲っていたというヒックスは、自慢の速球で100マイル超えを連発。9回表二死走者なしの場面では連続試合出塁の継続がかかっていたオドゥベル・ヘレーラに対してシンカーを5球続け、104.2マイル、105.0マイル、104.3マイル、105.0マイル、103.7マイルを計測して今季の球速TOP5を独占する快挙を成し遂げた(ヘレーラは振り逃げで出塁するも連続試合出塁は45でストップ)。このあと、ヒックスは二死一、二塁のピンチを背負ったものの、ホルヘ・アルファーロを二塁ゴロに打ち取り、カージナルスは5対1で勝利を収めた。

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