多摩川両岸の住民交流 高津と世田谷、綱引き大会

 多摩川を挟んだ街の交流を促そうと、川崎市高津区と東京都世田谷区の両区民が中心となった「第1回多摩川綱引き大会」が20日、多摩川河川敷の兵庫島公園などで開かれた。天候にも恵まれ、老若男女が交流を楽しんだ。NPO法人DT08など両区の団体・メンバーで構成する実行委員会の主催。

 第1部では世田谷区玉川の同公園内で両区民が綱を引っ張り合った。5歳~8歳の子どもの部から始まり、大人の部では両区民のプライドが激突。大歓声が沸き上がった。

 第2部では舞台を高津区側の河川敷に移し、カレーライスとクラフトビールの食べ比べを実施。高津区のイタリア料理店「ニコルーチェ」のカレー、同区の「ブリマーブルーイング」のビールなどを満喫した。

 川崎市と世田谷区では協定を結んで、持続可能な街づくりに取り組んでいる。実行委員長の川崎泰之さん(50)は「世田谷区民の方にもぜひ高津に来て、近いことを実感してもらいたかった」と話し、ゆくゆくは多摩川を挟んだ「綱引き大会」の構想まで明かした。

 飛び入りで綱引き大会に参加した高津区の男子児童(11)は「知らない人とやるので少し緊張したけど、楽しくできて良かった。来年もやりたい」とにっこり笑った。

真剣な表情で綱を引く子どもたち =多摩川河川敷の兵庫島公園内

© 株式会社神奈川新聞社