新鋭オニールが3試合連発!マイコラスは初完封で6連勝

【ロイヤルズ0-6カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

ミズーリ州に本拠地を置くロイヤルズとカージナルスが対戦する「I-70シリーズ」。昨季はカージナルスが4試合すべてに勝利し、日本時間5月22日に今季初対戦を迎えた(今季は6試合予定)。カージナルスは3回裏にロイヤルズ先発のイアン・ケネディを攻略し、マーセル・オズーナのタイムリーとタイラー・オニールの3試合連発となる3号スリーランで一挙4点を先制。5回裏にオニールのタイムリー二塁打、7回裏にはマット・カーペンターの4号ソロでリードを広げ、投げては先発のマイルズ・マイコラスが4回以降はヒットを許さない快投でメジャー初完封をマークした。日本球界からメジャー復帰を果たしたマイコラスはこれで開幕6連勝。防御率2.24はリーグ4位の好成績だ。

マイコラスの活躍は今季のメジャーリーグにおいて、トップクラスのサプライズと言っても過言ではないだろう。2012~2014年の3シーズンで4勝しかできなかった男が海を渡って日本球界で3年間プレイし、2年契約でカージナルスに入団。「ファンタジー・ベースボールはやったことがないけど、僕は遅い指名順位まで残っているんだろうね」とマイコラス自身が語ったように、開幕前にここまでの活躍を予想した人はほとんどいなかったに違いない。6勝0敗、防御率2.24という結果も見事だが、何より目を引くのが60回1/3でわずか与四球6という抜群の制球力。K/BB7.67はザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)に次ぐメジャー2位の数字である。この日は109球を投げて被安打4、奪三振9、与四球1で完封勝利。日本球界からの逆輸入右腕は、今やオールスター候補に挙げられるほどの存在となっている。

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