湘南ベルマーレ新本拠地 研究会が4カ所を答申

 サッカーJ1湘南ベルマーレの新たな本拠地建設を目指し、湘南の経済人らで組織する「湘南スタジアム研究会」が、21日の7回目の会合で公有地3カ所、民有地1カ所を最終候補地として確認し、ベルマーレ側に答申した。候補地はいずれも非公開。

 研究会は今回の答申をもって解散したが、今夏にも組織を拡充して一般社団法人化する方針。設立する新団体には、ベルマーレ側だけでなく、4月にクラブを子会社化した、フィットネスクラブなどを手掛けるRIZAP(ライザップ)グループにも参加を打診しているという。

 また設計事務所やゼネコン、音楽会社なども新団体に参加する予定。資金の調達方法や建設規模、騒音対策など、4候補地についてより具体的な計画を策定していく考えだ。

 研究会の事務局によると、候補地の絞り込みを巡っては、2月以降に該当自治体や地権者と交渉。「非公開」を条件に4カ所から答申の了承が得られた。その一方で、法的な課題も挙がっているという。

 研究会の重田照夫座長(大磯町商工会会長)は「さまざまな条件を基に、可能性を残す候補地を絞り込めた」と総括。答申を受けたベルマーレの真壁潔会長は「(現本拠地の)平塚競技場に残る可能性も排除していない」と強調した上で、新本拠地に関しては「(今後)1年間をめどに進展があればオープンにしていきたい」と語った。

 研究会は、昨年1月に発足。大磯町商工会や平塚、藤沢、茅ケ崎、小田原箱根の各商工会議所の代表者ら計12人で構成し、調査や会合などを通じて候補地を絞り込んできた。

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