古河機械金属、ロックドリル部門のストックビジネス強化 油圧ブレーカを自社整備

 古河機械金属は18日、ロックドリル部門におけるストックビジネスの拡充・強化を図るため、アタッチメント製品である油圧ブレーカの自社整備事業を開始したと発表した。これまで指定協力会社で行ってきた整備を自社で行うことで製品納入後の顧客サポートを強化する。東北地区と関西地区の2拠点を活用し、全国をカバーする。今後は油圧クローラドリルでも自社整備体制を整え、ストックビジネスをさらに拡大・強化していく方針。

 東北地区のFRDいわき(福島県)が東日本、関西地区の古河ロックドリル関西支店(大阪府)が西日本のサポートを担う。自社整備を行うことでメーカー品質による分解整備で安定した稼働の維持、最新部品によるアップグレード整備、分解整備データの分析による効率的な部品交換・整備・使用方法のサポート、顧客の抱える課題の発掘と解決策の提供などを行っていく考え。

 同社は2025年に向けた長期ビジョンおよび中期経営計画(17~19年度)において、ロックドリル部門ではフロービジネス・ビジネス両輪での収益拡大に取り組んでいる。同部門では、すでに主力製品であるトンネル掘進用のトンネルドリルジャンボで自社整備を行っているが、アタッチメント製品まで整備事業を拡大することでストックビジネスの強化につなげる。

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