矢崎エナジーシステム、建設用電線の施工性向上

 矢崎総業グループの電線メーカーである矢崎エナジーシステム(本社・東京都港区、社長・矢崎航氏)は22日、施工性を高めた建設用電線を開発したと発表した。

 新製品は照明やコンセント用の配線で一般的なVVFケーブルで燃焼時に有害物質が出にくいエコタイプの製品EM―EEFを改良したもの。ユーザーの声を生かして被覆を剥きやすくし、配線作業性を高めている。

 従来のEM―EEFは被覆が硬く接続作業時に剥く作業に負担がかかっていた。ユーザーから作業性を高める製品を求める声が多く、同社では要望に応えて新製品を開発した。被覆材料を工夫して電工ナイフで切る力を従来品に比べて常温時で35%、低温時で58%低減している。

 順次旧製品からの切り替えを実施していく方針。

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