ひそねとまそたん ミリタリー方面でのグッズ展開に期待?

4月からTOKYO MXなどで放送中のオリジナルアニメ『ひそねとまそたん』のミリタリー方面でのグッズ展開にここ最近期待が高まっている。

同作は、航空自衛隊が管理する「軍用機に擬態するドラゴン」とそれに女性搭乗員たちの交流を描く作品となっている。総監督には『シン・ゴジラ』の監督や、『ガメラ 大怪獣空中決戦』ほか平成ガメラシリーズの特撮監督として知られる樋口真嗣氏、シリーズ構成は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』などでシリーズ構成・脚本を担当した岡田麿里氏が務める。

同作は航空自衛隊を舞台とした作品ということで、やわらかいタッチのアニメーションでありながら、ミリタリー色はかなり強めとなっている。主人公ひそねのドラゴンまそたんが擬態する戦闘機はF-15J、他にもF-2A、C1、E-2Cなどに擬態するドラゴンもここ数話で続々と登場している。

今月に開催された「第57回静岡ホビーショー」では、プラモデルメーカーのプラッツが同作の商品化を発表。キットなどの公開はなかったのでどういった製品になるかは未定だが、会場に都内から訪れた、模型店の関係者は「自衛隊機の描写が細かく、キャラクターも印象的などで商品展開にも注目したいです」と語っていた。

他にもミリタリー系商品を得意とするグッズメーカー・グルーヴガレージから主人公らが所属する架空のドラゴン専用部隊「OTF部隊」の部隊章ワッペンや、作品をイメージしたオリジナルコンテナなども7月に発売予定だ。

こういった商品展開に2012年に放送されブームとなった『ガールズ&パンツァー』のような効果を期待する人もあり、ホビー情報誌の関係者は「ガルパンほどの勢いは難しいかもしれないが、自衛隊が題材なので、グッズや模型、フィギュアなどを含め。幅広くミリタリー系の商品展開ができるのではないか?」と期待をかける。

総監督と樋口氏といえば、平成ガメラシリーズでの自衛隊の描写でも評判の高かった監督だ。同作でも航空機や車両をCGで描写するアニメが多いなか、手描きこだわるなど異彩を放っている。今後の作品展開と商品展開に注目したい。(斎藤雅道)

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