マクラーレンF1、ラティフィとのドライバー契約を否定。投資の条件に含まれず

 今週、マクラーレン・グループは、現在F2に参戦するニコラス・ラティフィの父親で、カナダのビジネスマン、マイケル・ラティフィが株主の一員になったことを発表したが、その後、ニコラスとマクラーレンF1チームとの間に何の契約もなされていないと明言した。

 マクラーレンは、ラティフィ氏が管理するニダラ社に株式を売却し、ラティフィ氏が新株主になったことを明らかにした。マクラーレンから詳細は明らかになっていないものの、ラティフィ氏は、マクラーレン・グループに2億380万ポンド(約304億7700万円)を出資し、10パーセントの株式を取得したものと推測されている。

 ラティフィ氏は大手食品会社ソフィーナ・フーズを経営するビジネスマンで、息子のニコラスは、2016年にはGP2、2017年と今年はF2に参戦しており、今年はフォース・インディアF1チームのリザーブドライバーも務めている。今回の発表がなされた後、この取り引きのなかに、ニコラスがマクラーレンF1チームにおいて何らかの役割を得ることが盛り込まれているのではないかという推測が持ち上がった。

 しかしチームのスポークスパーソンは、これを否定するコメントを発表した。

「マイケル・ラティフィによるマクラーレンへの投資と、ドライバーのニコラス・ラティフィのキャリアには、なんのかかわりもありません」とスポークスマンが語った。

「マイケル・ラティフィとマクラーレンによって公平になされた取り引きにおいて、そう定められています」

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