12回表ハリソンが決勝三塁打 パイレーツ地区2位浮上

【パイレーツ5-4レッズ(延長12回)】@グレートアメリカン・ボールパーク

パイレーツは先発のチャド・クールが6回1失点と好投し、3点リードの7回から勝ちパターンの継投に突入。しかし、8回裏に登板したセットアッパーのマイケル・フェリースが一死満塁のピンチを招いてエウヘニオ・スアレスの犠牲フライで2点差とされ、急遽登板したクローザーのフェリペ・バスケスも連打を浴びて同点に追い付かれてしまった。試合はそのまま延長戦に突入し、パイレーツは延長12回表二死一塁からジョシュ・ハリソンがこの試合4本目のヒットとなる三塁打を放って勝ち越しに成功。その裏、6番手のカイル・クリックが無死一、三塁のピンチを背負ったものの、後続をなんとか抑えてリードを守り抜き、メジャー初セーブをマークした。

決勝打を放ったハリソンは「打つ準備はできていた。ストライクゾーン内のボールでも、ストライクゾーン外のボールでも、とにかく打つ準備はしていたんだ。逃さず仕留めることができて良かったよ」と自身の一打を振り返った。今季は左手の骨折により4月中旬から1ヶ月以上にわたって戦列を離れたため、まだ17試合にしか出場できていないものの、この試合での4安打の活躍により打率は.319、OPSは.801へと上昇。オフにはポストシーズン進出を狙えるチームへのトレードを希望する発言もあったが、チームが好調を維持するなかで生き生きとプレイしているようにも見える。パイレーツは延長戦を制し、カージナルスをかわして地区2位に浮上。日本時間5月21日に戦列復帰を果たしたばかりのリードオフマンが、好調なチームを牽引していく。

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