イニエスタ加入会見「全文書き起こし」!語られた“日本行きの理由”とは

24日、ヴィッセル神戸がスペイン代表MFアンドレス・イニエスタの獲得を公式発表した。

それにあたって、ヴィッセル神戸は24日に記者会見を開き、イニエスタ選手のお披露目を行った。

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Jリーグに再びやってきた大物。なぜ世界トップクラスの彼が日本行きを決断したのか?そこで語られた理由とは…。

三木谷浩史 「本日は皆様お忙しい中お集まりいただき誠にありがとうございます。

アンドレス・イニエスタ選手がFCバルセロナから神戸に移籍することを報告させていただきます。

2010年W杯の決勝戦でスペイン代表が初優勝を決めた際の奇跡的なゴール。鮮明に覚えてらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

そして2015年からはバルセロナでキャプテンを務め、昨年はクラブ史上初の生涯契約を結びました。世界的なトッププレーヤーです。

バルセロナはカンテラという下部組織を持ち、そこで若手を手厚く育成してきた伝統があります。

イニエスタ選手はそこから世界的なトッププレーヤーになりました。今、カンテラの中でもラ・マシアという選手寮出身は彼のみです。まさしく、バルセロナの保守本流といえるのではないでしょうか。

ヴィッセル神戸としては、彼のキャプテンとしてのチームを率いてきた哲学やバルサのDNAが注入される、大きな刺激になると思っております。

彼には単にチームの力の向上だけではなく、アカデミーへのメソッド導入を含め、次世代の育成という点でも期待しています。

世界最高峰のプレースタイルや技術を日々実際に見ることができる。それは神戸だけにとどまらず、日本サッカーに、アジア全体に大きなインパクトを与えるものです。

新たなヴィッセル神戸として、アジアナンバーワンになることを本気で目指していきたい。

彼はサッカー選手としてだけでなく、SNSで7400万人のフォロワーを持ち、世界的にも発信力や影響力があります。

これによって、世界から日本サッカーが注目を集めるのではないでしょうか。それを生かせるような仕掛けもどんどん作っていきたいと思います。

スポーツには人々や社会を元気にする力があります。立場や国籍を超えて、感動を分かち合ったり、心を勇気づける原動力になります。

だからこそ我々はバルセロナ、ゴールデンステート・ウォリアーズ、楽天ジャパンオープン、楽天ゴールデンイーグルスなどスポーツを応援してきたのです。

イニエスタ選手が日本の社会や人々を元気にすると考え、交渉してきました。この日を迎えることができ、本当に感動しています。

日本で思い切り楽しんでプレーしてもらえるよう、そして美しい感動的なプレーを披露してくれるよう、全力でサポートしていきたいと思っています。なにより、彼が日本で馴染んでいくことに対しては、皆様のご協力もお願いしたいです。

それではアンドレス・イニエスタ選手に登壇いただきます」

アンドレス・イニエスタ「みなさんこんにちは。私にとって今日は本当に特別な日です。とても重要なチャレンジです。私のキャリアにおいてのことだけではありません。家族も日本に来ることを喜んでいます。三木谷さん、三浦さん、皆さんの信頼に心から感謝したいと思います。

このプロジェクトの中でもう一歩前進したい。そしてこのクラブ、Jリーグがアジア全体で前進できるように力を貸したいと思います。

このチームメイトと知り合いになり、そしてともにプレーすることを心から楽しみにしています。この素晴らしい国にいられることを嬉しく思います。

大好きな国です。私も、私の家族も日本の文化に馴染んで、ともに過ごしていきたいと思っています」

(現在の日本サッカーについて)

「日本サッカーに対しては、とてもリスペクトしています。選手に対してもそうです。技術が高く、よく考えてプレーしています。コンビネーションも使います。Jリーグや代表についても知っています。とても高いレベルの選手が多くなっています。

自分のチームを助けるために、自分のサッカーを見せるために日本へ来ました。それによって、このクラブと日本サッカーをより一層発展させたいと思っています」

(なぜ日本を、そのなかで神戸を選んだのか)

「いろいろなオファーがありました。他のクラブに対しても感謝したいです。

日本を選んだ理由は、提示されたプロジェクトが興味深かったからです。自分を信頼してくれました。人として、選手として。それが大きかったのです。

先程も申し上げましたが、日本は素晴らしい国です。その文化は素晴らしい。できるだけ早く日本に慣れて活躍したい。日本の生活を楽しみつつ、プレーも楽しみつつ、役に立ちたいです」

(日本の何が好きですか?)

「全部です。日本人も好きです。そして一番重要なのは文化に溶け込むこと。国民の一員になりたい。ここは祖国とは違いますが、この文化の一員になりたいです」

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