アマダHD、アマダ記念会館を設立 創業精神、自社金属加工の歴史伝える

 アマダホールディングス(本社・神奈川県伊勢原市、社長・磯部任氏)は、アマダグループ創業70周年を記念して伊勢原事業所内に「アマダ記念会館」を設立。顧客や関係者らに公開している。

 同会館は、顧客や関係者にアマダグループの創業時からの理念、金属加工の歴史に対する見識を深めてもらうために開館。総工費は約50億円で、建屋は京都迎賓館をモデルにした2390平方メートルの和風建築と1873平方メートルの日本式庭園で構成されている。

 展示エリアは大きくヒストリーゾーンとメッセージゾーンに分かれている。ヒストリーゾーンでは、戦後顧客とともに機械産業を支えてきたアマダグループの歴史を紹介。創業者である天田勇一氏が一人で機械修理工場を興した際に使用した焼け旋盤、歴代の金属加工機械などを展示している。またヒストリーウォールでは、鉄骨の柱に触れると各年代のスライドショーを見ることができる。

 メッセージゾーンでは、これからのアマダグループが目指す未来のモノづくりの姿を最新映像技術で体感。現在のアマダグループのグローバルネットワーク、国内拠点を示す模型なども展示している。

 一般外部への公開は、来年4月からを予定している。

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