オリオールズ・バンディ 3ラン浴びるも14K完投勝利

【オリオールズ9-3ホワイトソックス】@ギャランティード・レート・フィールド

オリオールズの先発右腕、ディラン・バンディが見事なピッチングを披露した。「速球で早めにカウントを整えて、投手有利な状況を作ることを意識した」というバンディは積極的なピッチングでホワイトソックスの各打者を追い込み、終わってみれば自己最多となる14奪三振を記録。球団ではエリック・ベダードが2007年に1試合15奪三振をマークして以来の最多記録となった。また、この試合で先発投手としての通算300奪三振に到達。通算53先発目での到達は球団の最速記録を更新した。バンディは4回裏にホゼ・ロンドンに2号3ランを被弾したものの、ホワイトソックス打線をわずか2安打に封じ、3失点完投勝利。今季3勝目をマークした。

バンディの最終的な球数は121球。最後までマウンドに立ちたいと思っていたかを記者に問われたバンディは「監督やコーチに行くなと言われない限り、僕はいつだって投げ続けるつもりだよ」と答え、最後までマウンドを譲るつもりがなかったことを明らかにした。日本時間5月9日のロイヤルズ戦では一死も取れずに4本塁打を浴び、7失点で降板する屈辱を味わったものの、そこからピッチングを立て直しているのは見事の一言。将来のエースとして大きな期待を背負いながらも毎年のように故障に苦しめられてきた姿は完全に過去のものとなったと言っても過言ではないだろう。奪三振率11.06は13勝を挙げた昨季(8.06)を大きく上回る。頼れるエースが誕生する日もそう遠くはなさそうだ。

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