DeNA筒香が通算150本塁打を達成 本塁打率で見る歴代強打者たち

DeNA・筒香嘉智【写真:荒川祐史】

27歳1か月での150本塁打は球団最年少記録に

 DeNAの筒香嘉智は5月24日横浜スタジアムでの中日戦の3回に、今季12号ソロ本塁打を放ち、史上166人目の150本塁打を達成した。1991年11月16日生まれの筒香は、26歳5か月での達成。これは、1981年9月5日、27歳1か月で150本塁打を打った田代富雄を抜く球団最年少記録となった。

 しかし、打数を本塁打数で割った「本塁打率」を見ていくと意外な数字が見て取れる。歴代のホームラン打者の。150本塁打以上の166人の本塁打率50傑。※は現役選手。

1王貞治10.66(868本9250打数)
2バース10.93(202本2208打数)
3マニエル11.25(189本2127打数)
4デストラーデ11.35(160本1816打数)
5ブライアント11.51(259本2980打数)
6ソレイタ11.52(155本1786打数)
7バレンティン11.92(229本2729打数)※
8ペタジーニ12.15(233本2830打数)
9ウッズ12.25(240本2940打数)
10田淵幸一12.41(474本5881打数)
11カブレラ12.63(357本4510打数)
12ジョーンズ12.93(246本3182打数)
13ローズ13.52(464本6274打数)
14マーチン13.56(189本2562打数)
15松井秀喜13.77(332本4572打数)
16中村剛也13.81(357本4933打数)※
17ウインタース14.33(160本2292打数)
18長池徳士14.41(338本4872打数)
19アリアス14.68(161本2364打数)
20スペンサー14.69(152本2233打数)
21ブランコ14.74(181本2668打数)
22大豊泰昭14.79(277本4097打数)
23清原和博14.88(525本7814打数)
24落合博満14.95(510本7627打数)
25山本浩二15.02(536本8052打数)
26ロバーツ15.16(183本2774打数)
27ゴメス15.39(153本2355打数)
28セギノール15.44(172本2656打数)
29アルトマン15.52(205本3183打数)
30門田博光15.64(567本8868打数)
31原辰徳15.73(382本6012打数)
32野村克也15.94(657本10472打数)
33大杉勝男15.97(486本7763打数)
34江藤智15.99(364本5819打数)
35ブーマー16.07(277本4451打数)
36掛布雅之16.26(349本5673打数)
37李スンヨプ16.78(159本2668打数)
38中西太16.87(244本4116打数)
39松中信彦16.94(352本5964打数)
40藤井康雄16.98(282本4787打数)
41クロマティ17.32(171本2961打数)
42シピン17.33(218本3779打数)
43レオン17.41(268本4667打数)
44リー17.43(283本4934打数)
45筒香嘉智17.44(150本2617打数)※
46ラミレス17.65(380本6708打数)
47山崎武司17.74(403本7148打数)
48田代富雄17.85(278本4961打数)
49小笠原道大18.06(378本6828打数)
50小久保裕紀18.10(413本7474打数)

ここ5年間の通算本塁打ではヤクルト山田が140本でトップ

 現時点で筒香は17.44で45位。現役でもバレンティン、中村剛也についで3位となっている。筒香は横浜高校から2009年ドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団した。1年目から1軍の試合には出ていたが、入団4年目までは589打数で20本塁打。本塁打率は29.45、早くから大器と目されながら、数字的には物足りないものだった。

 しかし。翌2014年に22本塁打を打ってからは、リーグ屈指の強打者に成長していく。2014年から2018年までのここ5年間のNPBの通算本塁打数10傑を見るとこうなる。

1山田哲人(ヤ)140本(2318打数 本塁打率16.56)
2筒香嘉智(De)130本(2028打数 本塁打率15.60)
3ロペス(De)126本(2111打数 本塁打率16.75)
4中村剛也(西)119本(1760打数 本塁打率14.79)
5メヒア(西)117本(1790打数 本塁打率15.30)
6レアード(日)113本(1685打数 本塁打率14.91)
6松田宣浩(ソ)113本(2157打数 本塁打率19.09)
8エルドレッド(広)109本(1447打数 本塁打率13.28)
8柳田悠岐(ソ)109本(2070打数 本塁打率19.00)
10バレンティン(ヤ)107本(1486打数 本塁打率13.89)

 ここ5年でいえば、筒香はヤクルトの山田哲人に次ぐ130本塁打を打っている。本塁打率も15.60と着実に進化していることが見て取れる。昨年、5月末までの本塁打数は4本だけだった。今季は早くも13本。2016年以来の本塁打王のタイトルに大いに期待がかかるところだ。今後の活躍に注目したい。

(Full-Count編集部)

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