平塚ゆかりのジャーナリストで、昨年11月に92歳で亡くなった原寿雄さんの功績をたどる企画展が、平塚市袖ケ浜の市南図書館で開催されている。6月17日まで。
原さんは、1925年に旧大野村(現平塚市)で生まれ、現在の県立平塚農業高、海軍経理学校を経て東大に進学。共同通信社に入社後は、大分県で警察官が駐在所を爆破し共産党の犯行に見せかけた「菅生事件」を取材班の一員としてスクープした。
社会部デスク時代には、小和田次郎のペンネームで編集過程を記した「デスク日記」を月刊誌に連載。戦後を代表するジャーナリストの一人として知られている。
企画展は、原さんの代表的な著作約20点や、学生時代から晩年までの写真、直筆の原稿メモを紹介している。企画したドキュメンタリー映画監督の小池征人さん(73)は「激動の時代に自由を追求したジャーナリストを知ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。
午前9時~午後5時。毎週月曜日と5月31日は休館。問い合わせは、南図書館電話0463(21)3080。