出塁マシン・ニモが打線を牽引 メッツ地区3位タイ浮上

【メッツ5-0ブリュワーズ】@ミラー・パーク

メッツはもうこの男をベンチに置いておくことはできないだろう。今日から敵地ミラー・パークでブリュワーズとの4連戦を戦うメッツは、1番打者のブランドン・ニモが4打数4安打1四球を記録し、全5打席で出塁する大活躍。前日の第2打席から8打席連続出塁となり、シーズン通算の打率は.294、出塁率はなんと.450まで上昇した。ニモが2得点を記録するなど、メッツ打線はニモの活躍を生かしてブリュワーズ先発のザック・デービーズを攻略。先発のスティーブン・マッツは6回無失点と好投し、メッツは5対0で快勝して好調・ブリュワーズの連勝を3でストップさせた。

層の厚い外野陣に阻まれて開幕直後にはAAA級降格も経験したニモが、ヨエニス・セスペデスとフアン・ラガレスが故障離脱するなかで存在感を増している。この試合で5出塁の大活躍を見せただけでなく、前日の第3打席からこの試合の第2打席にかけて本塁打→単打→二塁打→三塁打を放ち、2試合に跨る連続4打席でサイクルヒットを達成。規定打席には30打席ほど不足しているものの、出塁率.450はマイク・トラウト(エンゼルス)の.443を上回りメジャートップに相当する数字である。「今は長打がよく出ているね。辛抱強く四球を選ぶことができて、長打も打てるんだから、本当に価値のある選手だよ」とミッキー・キャラウェイ監督はニモの活躍にニンマリ。しかし、当の本人は「これが僕の仕事だからね」と涼しげな表情で話していた。

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