『Guardian』は23日、「欧州クラブ協会会長のアンドレア・アニェッリ氏は、新チャンピオンズリーグ構想を明かした」と報じた。
現在FIFAは大会の再編を計画しており、新クラブワールドカップやワールドネイションズリーグのプロジェクトが明らかになってきている。
これはFIFAにとっては大きな収益源となるものの、試合数の増加や格差の拡大などが懸念されている状況だ。
ユヴェントスの会長でもあるアニェッリ氏は以下のように話し、FIFAの振る舞いには驚かされていると苦言を呈した。
アンドレア・アニェッリ 「我々は皆、より国際的な試合の増加を求めている。そして国内での試合を減らすことを。
それらを組み合わせることによって、全体的な試合の数を減少させる。これ以上増加させたくはない。
そして我々は『提案を考えてみよう』と意見を一致させた。
チャンピオンズリーグは32チームを維持したいが、グループは8チームごとの4つに分けるという考えがある。
現在はグループステージで6試合であるが、この場合は最低でも14試合を行うことになる。
そして、拡張されたチャンピオンズリーグに参加するチームは、国内リーグでは6名のU-21~23の選手を使わなければならない。
ただ、これはまだ自由意見の段階だ。まだプロジェクトになっていないからね。
マンチェスター・ユナイテッドであろうが、レアル・マドリーであろうが、ユヴェントスであろうが、あるいはレギア・ワルシャワやスポルティング・リスボンであろうが、皆国際的なブランドを高めたいのだ。
現代の全ては、ブランドの露出度にかかっているのだ。
関係各所との間で着地点を見出すことができれば、それはサッカーの進化になるだろうと思う」
(FIFAは現在招待制の新クラブワールドカップを考えているが)
「それはね、『2週間サッカーをしたら、1億5000万ユーロ(およそ192.6億円)が手に入る』といわれれば、間違いなくイエスというよ。
しかしながら、もっと重要なのはサッカーの未来だ。
情報が隠されたままでそこに飛び込んでいくよりもね。
前にも言ったが、FIFAがどのような役割を果たすのかということを考えるほうが重要だ。
よくわからない投資家と商業的な合弁事業を行うことではなく、FIFAはよい物事の進め方をするための理事会でなければならん。
今FIFAが見せている振る舞いについては、私はもはや驚かされている。
サッカーにおいては、何を提案するにしても100%巻き戻すことはできない。投資家とも話さなければならないし、議論は必要だ。
競争的なバランスも必要だ。二極化、格差拡大の問題。それらについては話さなければならないよ。
私の周りには、自分と同じような物事の見方をしている人が多い。それを約束できるよ」