楽天競り負け 4失点完投の則本に、梨田監督「勝たせてあげられなくて残念」

楽天・梨田監督【写真:荒川祐史】

9回2死二、三塁も、球審の微妙な判定もありフェルナンドは見逃し三振

 楽天が接戦に競り負けた。26日、敵地ヤフオクドームでのソフトバンク戦。2点ビハインドの8回に今江、ペゲーロの2者連続本塁打で一度は試合を振り出しに戻したが、その直後に先発の則本が柳田に決勝弾を浴びて敗戦。試合後、梨田昌孝監督は「則本はいいピッチングをしていた。状態は良かったと思うけど、勝たせてあげられなかったのは残念」と振り返った。

 右腕は初回に柳田に先制点を献上。5回には2死二塁で中村晃の二塁内野安打の間に二塁走者の今宮に生還を許した。7回には高谷に今季初本塁打を、同点とした8回には柳田に勝ち越しのソロを浴びた。8回9安打4失点、12個の三振を奪う力投も、1球に泣かされ、指揮官も「2点目が残念だった。高谷の一発はもったいなかった」と悔やんだ。

 打線は3回に田中和が今季初本塁打のソロ。2点ビハインドの8回には代打の今江が4号ソロ、続くペゲーロが12号ソロと2者連続本塁打。勝ち越された9回にも2死から渡辺、藤田の連打で2死二、三塁とチャンスを作ったが、フェンルナンドが見逃し三振に。2ボール1ストライクからの4球目、そして最後の7球目と低めの際どいボールがいずれもストライク。ウィーラーがベンチで大声をあげて“抗議”していたが、これでゲームセットとなった。

 指揮官は「一、三塁で点が入っていればね。四球で(チャンスを)もらったんだけど」と、2連続四球で1死一、三塁の好機をもらいながら、ディクソン、代打ウィーラーが連続三振に倒れた6回の攻撃を惜しんだ。3本塁打も全てソロで「ランナーがいrときに出ていれば変わったんだけどね」。一時は同点に追いついたものの、攻撃の歯車がうまく噛み合わなかった。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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