カヌー成年女子ワイルドウオーターで保喜が2年連続本大会へ 「2種目入賞狙う」

 福井国体の出場権を懸けた第38回九州ブロック大会夏季大会は27日、鹿児島県湧水町の川内川轟の瀬特設カヌー会場でカヌー成年男女のスラロームとワイルドウオーターが行われ、長崎県勢は女子ワイルドウオーター・カヤックシングル(1枠)の保喜ちひろ(西海市役所)が2年連続で本大会出場権を獲得した。
 男子ワイルドウオーター・カヤックシングル(1枠)の野口祐樹(鶴南特別支援講)は3位、男子スラローム・カナディアンシングル(1枠)の永田弘行(永田建築工芸)は4位でそれぞれ落選した。
 女子ワイルドウオーター・カヤックシングルの保喜は、2位に約15秒差をつけての快勝に「もう一度国体で戦いたくて練習してきた。応援してくれる職場の方々に、いい報告ができる」と喜んだ。
 1500メートルのタイムを競うレース。4月に会場を下見した時に「前半の静水面で勝負する」と決めていた通りに、序盤から「へろへろになるくらい」全力で漕いで貯金をつくった。スピードに乗りすぎたため、流れが急になる終盤はややコースを外したが、大崩れせずに踏ん張った。
 国体は1500メートルとスプリントの2種目に挑む。昨年はスプリントで7位入賞しており「今年はどちらも入賞を狙う。1500メートルは3位以内が目標。福井の会場は流れが激しいので、遠征で磨きをかけたい」と先を見据えた。

【カヌー成年女子ワイルドウオーター・カヤックシングル】ラストスパートをかける保喜(西海市役所)=川内川轟の瀬特設カヌー会場

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