同盟国と連携、歴史から学べ 日本海海戦式典で防衛相

 小野寺五典防衛相は27日、横須賀市の記念艦「三笠」で開かれた日本海海戦113周年式典に出席し、あいさつした。勝利の背景にあった英国の支援を振り返り「日本はその時、同盟国との連携の大切さを学んだ。そうした歴史をこれからの安全保障へも生かさなければならない」と同盟国との連携の重要性を訴えた。

 直面している北朝鮮問題を巡っては「安保の重要なパートナーである日米同盟を軸に、多国間で緊密な連携を維持していく」と説明。「核ミサイルの廃棄へ向け具体的な手段を取らせていきたい」と述べた。

 式典は公益財団法人三笠保存会(佃和夫会長)が開催。防衛相は「歴史的遺産である三笠を守る日々の活動に、敬意と感謝を示したい」とした上で、日本海海戦の勝利を「多国間の協調を呼び起こし、民族自立を鼓舞した」と評価。「世界史的意義があり後世に語り継ぐべきだ」と述べた。

日本海海戦113周年式典であいさつし同盟国との関係強化の重要性を訴える小野寺防衛相=横須賀市の記念艦「三笠」

© 株式会社神奈川新聞社