アーセナルの袖スポンサーに「国」…オランダ議会から批判された理由とは?

『Africanews』は26日、「ルワンダは、アーセナルのスポンサーになった選択を守っている」と報じた。

先日大きな話題になったアーセナルのスポンサー契約。

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来季のユニフォームの袖部分に入るスポンサーとして、なんとルワンダの国家が契約することになったのだ。

ルワンダの大統領ポール・カガメ氏はアーセナルのファンであり、パートナーシップを結ぶことで観光を促進させたいという狙いだ。

その契約額はなんと4000万ドル(およそ43.8億円)で、袖スポンサーとしてはトップクラスに高額なもの。「Visit Rwanda」のロゴが3年間に渡って掲載される。

その契約に対して、すぐに批判を行ったのがオランダの議会だった。

国会議員の一人はこの契約に対して「多くの援助を受け取っている国がどのようにしてこのような投資をするのか」調査をするよう求めたという。

オランダはルワンダを積極的に経済支援している国の一つであり、その資金が使われているのではないかという疑問からだ。

しかしルワンダ開発委員会のCEOクレール・アカマンジ氏はその批判は「悪意がある」と反論したとのこと。

クレール・アカマンジ 「ルワンダがアーセナルと契約したことを批判する人々は、我々が貧しくあってほしい、永久に援助される側であってほしいと思っているのだ。

もしくは、どんなビジネスも理解しないかどちらかだ。マーケティングのコストは、どんな会社にでも必要なものだ」

「我々の全国的な目標は、観光収入を現在の4億1400万ドル(およそ453.7億円)から、倍に当たる8億ドル(およそ876.6億円)に増加させることだ。

これは座って待っているだけでは実現不可能だ。革新的な方法で観光地としてのルワンダをマーケティングすることによって起こる」

ルワンダの経済は依然として国外からの援助に頼らざるを得ないものになっており、2017-18年度の国家予算で国内からの収入は66%しかない。

IMFはルワンダに対して「より内需を拡大させる」ように助言をしており、援助に依存する状況からの脱却を目指している。

なお、これまでも国がサッカーチームのスポンサーを務めたことは何度かあり、チャドやアゼルバイジャンが観光促進のためにビジネスを行っていた。

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