県被爆者手帳友愛会 中島会長が退任 後任未定で代行

 長崎の被爆者5団体の一つ、県被爆者手帳友愛会は28日、長崎市内で定例の役員総会を開き、中島正徳会長(88)の退任を決めた。中島さんは今月中旬ごろまで約5カ月間入院し、体力の衰えなどを理由に退任の意向を固めていた。後任は未定で、当面は会長を代行する。
 役員総会には8人が出席。中島さんが「健康上無理な状況になってきた。会長を引退したい」とあいさつした。その後、非公開で後任者を協議。候補者として2人が挙がったが、いずれも固辞したという。
 同会は被爆地域拡大を目的に1979年結成。中島さんは2008年に会長に就任。被爆者5団体のトップでは最高齢だった。

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