新日鉄住金新潟が講習会、コミュニケーション能力向上テーマに

 新日鉄住金新潟支店(支店長・藤井邦之氏)は、2017年度から、グループ全体の人材育成を目的として、コミュニケーション能力向上をテーマとした研修を継続的に開催している。

 その一環として、21日に日鉄住金総研から堀口瑞予氏を講師に招き「アサーティブコミュニケーション研修」を行い=写真、グループ会社約40名が参加した。

 アサーションとは自分も相手も尊重しながら自分の意見や考え方を伝える建設的なコミュニケーション。日常の業務で行われる提案や依頼、調整などの場面において、「相手を説得するのではなく、納得してもらうことがアサーティブコミュニケーション」と堀口氏は説明。

 具体的なスキルとしてNLP(神経言語プログラミング)のリフレーミング(枠組みを変える)を紹介し、参加者は、NLPを使ってメンバー間で良い話題を伝えたり、言い換えることで思考、発想が柔軟になるスキルを実践的に学んだ。

 さらに、相手の話しに共感を示し、信頼関係を築く手法としてアイコンタクト、うなずき等の効果があり、否定語を使わず、自分(私)のメッセージで伝達することが重要であることを指摘し、相手に共感、納得を求めるための「DESC法」(1)状況を客観的に描写(2)自分の気持ちを説明(3)提案する(4)代案、選択、結果を示唆する―を説明、参加者は6人1チームで課題に挑戦した。

 堀口氏は「まず相手の立場に立ち、話しを聞いて納得できるように伝えることが基本」と強調した。

 藤井支店長は「今日はコミュニケーションのスタンス論を学んだ。新日鉄住金新潟支店の年初のスローガンはGood Quality Communication。日頃一番コミュニケーションを重要にしなければならないメンバーと学べた」と感想を語った。

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