造船大手のジャパン・マリンユナイテッド(JMU、本社・横浜市)は、スエズマックスタンカーとケミカルタンカーで新たに開発した「一番船」を引渡した。
津事業所(三重県)では15万7千DWT型のスエズマックスタンカーを建造した。同船は旧IHIマリンユナイテッドと旧ユニバーサル造船の建造ノウハウや最新技術を結集し、主要港湾への入港条件を満たしつつ省エネや環境負荷を低減させた。
舞鶴事業所(京都府)ではMR(ミディアム・レンジ)型プロダクト/ケミカルタンカーを建造した。載貨重量は5万トン弱で、カーゴ残渣を減らしタンククリーニングをしやすい造りにしている。
両船とも2020年以降に適用される温室効果ガス排出規制のEEDIを先取りしており、省エネ性能に優れた新たな船種へ果敢に挑戦するJMUの姿勢が相次ぎ示される結果となった。