「カッパを探しに生月に来て」 冊子「河童の島 生月」を作製

 平戸市生月町博物館・島の館が、同町に残るカッパの信仰文化などを伝える「河童(かっぱ)の島 生月」(A4判、12ページ)、同館で無料配布している。
 同館によると、町内の高齢者の中にはカッパと相撲を取ったと話す人も複数いるなど、存在を信じる人が多い同町。冊子では「方倉(ほうくら)様」と呼ばれる池のカッパは普段ウナギに化け、人が水中に好物のスルメをかざすと寄ってくるという話や、カッパの通り道とされる川沿いには「ガッパ石」というカッパの休憩場所が残っていることなどを紹介している。
 編集した同館の中園成生学芸員(55)は「カッパにまつわる場所は生月に多い。ぜひ探しに来てほしい」と呼び掛けている。

「河童(かっぱ)の島 生月」(A4判、12ページ)

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